
2027年に横浜で開催される国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」について、どのような見どころがあるのか気になっている方は多いのではないでしょうか。
花や緑をテーマにした博覧会と聞いても、具体的にどんな展示が楽しめるのか、家族で行っても満足できるのか、わからないことも多いかもしれません。
この記事では、GREEN×EXPO 2027の花・緑・食・体験展示における注目ポイントを詳しくまとめています。
読み終わる頃には、博覧会の全体像が把握でき、訪問計画を立てる際の参考になる情報が得られます。
GREEN×EXPO 2027の見どころは「1000万株の花と緑」と「5つのVillage」での多彩な体験

GREEN×EXPO 2027の最大の見どころは、1000万株という圧倒的なスケールの花と緑、そして5つのテーマ別エリア「Village」で展開される多彩な体験展示です。
この博覧会は単なる花の観賞イベントではありません。
「幸せを創る明日の風景(Scenery of the Future for Happiness)」というメインテーマのもと、花や緑を通して人がよりよく生きる未来を体験できる場として計画されています。
従来の「見る博覧会」から「共に考える博覧会」へと進化し、来場者自身が環境問題や持続可能な社会について考え、行動につなげる仕組みが導入されます。
子どもから大人まで、それぞれの興味に合わせた体験ができる構成となっているのが大きな特徴です。
なぜGREEN×EXPO 2027がこれほど注目されているのか

横浜の里山エリアという独自のロケーション
GREEN×EXPO 2027は、横浜市の瀬谷区・旭区にまたがる里山エリアで開催されます。
このロケーションは、都市と自然が融合する横浜ならではの特性を最大限に活かしたものです。
会場設計には「Nature-based Design」という考え方が採用されています。
これは、樹林や地形、水の流れといった自然資源をそのまま活かした設計手法です。
人工的に整備された会場ではなく、もともとある自然環境を基盤として展示空間が構築されるため、来場者は都市の中で自然と共生するデザインを実際に体験できます。
これは他の博覧会にはない、GREEN×EXPO 2027独自の魅力といえます。
国内最大級のスケールを誇る花と緑の展示
会場内には1000万株の花と緑が広がります。
この規模を具体的にイメージするために、比較対象を挙げてみましょう。
国営ひたち海浜公園のネモフィラは約530万株で、毎年多くの観光客を集める日本有数の花の名所です。
GREEN×EXPO 2027の1000万株は、その約2倍の規模ということになります。
さらに、40種類600本の桜が会場を彩ることも発表されています。
開催期間が3月からとなっているため、桜の季節と重なり、豊富な種類の桜色を楽しむことができます。
特筆すべきは、開催終了後も桜は残され、毎年のお花見スポットとして活用される予定である点です。
博覧会の遺産として、地域に長く愛される場所となることが期待されています。
「見る」から「共に考える」博覧会への進化
GREEN×EXPO 2027は、従来の博覧会とは異なるアプローチを取っています。
単に美しい花や最新技術を展示するだけでなく、来場者が主体的に参加し、考える機会を提供します。
世界各国のパビリオンでは、以下のようなテーマが扱われます。
- 花と気候の関係性
- 緑の再生に向けた取り組み
- 地域の幸福度と自然環境のつながり
これらのテーマについて、来場者自身が考え、体験し、行動につなげる仕組みが導入されます。
展示の一部では再生可能エネルギーが活用され、来場者の動線にも「循環型設計」や「CO₂削減設計」が組み込まれています。
つまり、会場を歩くこと自体が環境について学ぶ体験となるよう設計されているのです。
5つのVillageで楽しめる具体的な体験内容
GREEN×EXPO 2027の会場は、5つのテーマ別エリア「Village」で構成されています。
それぞれのVillageには明確なコンセプトがあり、異なる体験を提供します。
Urban GX Village:脱炭素社会の最新テクノロジーを体験
Urban GX Villageは、脱炭素社会を実現するための最新テクノロジーを披露するエリアです。
「GX」とはグリーントランスフォーメーションの略で、環境負荷の低い社会への変革を意味します。
このエリアでは、以下のような展示が予想されます。
- 再生可能エネルギー技術の実演
- スマートシティの具体的なモデル展示
- 企業による環境技術のショーケース
三菱グループなど大手企業の出展も決定しており、最先端の環境技術を間近で見られる貴重な機会となります。
環境問題に関心のある方や、将来のキャリアとして環境分野を考えている学生さんにとって、特に興味深いエリアとなるでしょう。
Craft Village:自然から生まれた知恵と技術を学ぶ
Craft Villageは、自然とのつながりから育まれた知恵や技術を体験できるエリアです。
日本には古くから、自然素材を活かした工芸技術が数多く存在します。
このエリアでは、そうした伝統的な技術に触れながら、自然と人間の創造性がどのように結びついてきたかを学ぶことができます。
具体的な体験内容は今後発表されると思われますが、以下のようなプログラムが期待されます。
- 自然素材を使ったワークショップ
- 伝統工芸の実演と体験
- 職人さんによる技術解説
ものづくりに興味がある方や、日本の伝統文化を深く知りたい方にお勧めのエリアです。
Farm & Food Village:農と食の未来を味わう
Farm & Food Villageは、「農」と「食」を追求するエリアです。
農園付きレストランやアグリテック体験など、食に関する多彩なコンテンツが用意されます。
「アグリテック」とは、農業(Agriculture)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた言葉で、最新技術を活用した農業のことを指します。
このエリアの特徴は、見るだけでなく「食べる」という体験を通じて学べる点です。
- 会場内で育てられた野菜を使った料理
- 最新の農業技術を使った栽培の見学
- 食と環境のつながりを学ぶプログラム
普段何気なく口にしている食べ物がどのように作られているのか、そしてこれからの農業はどう変わっていくのかを、実際の体験を通じて理解できる機会となります。
食に関心のある方はもちろん、お子さんの食育にも最適なエリアといえるでしょう。
Kids Village:子どもたちに地球の今と未来を伝える
Kids Villageは、子どもたちに地球の今と未来を伝えることを目的としたエリアです。
環境問題やSDGsといったテーマは、大人向けの難しい話になりがちですが、このエリアでは子どもが楽しみながら学べるよう工夫されています。
次世代を担う子どもたちが、遊びを通じて自然の大切さを感じられる空間となることが期待されます。
家族連れで訪れる際には、ぜひこのエリアを中心に計画を立てることをお勧めします。
子どもの年齢に合わせたプログラムが用意されると思われますので、詳細な情報が公開され次第、確認しておくとよいでしょう。
SATOYAMA Village:自然と人が共存する暮らしの原点
SATOYAMA Villageは、自然と人が共存する暮らしの原点を学ぶエリアです。
「里山」という言葉は、日本独自の自然観を表す概念として、近年世界的にも注目されています。
里山とは、人間の暮らしと自然が適度に関わり合い、持続的に維持されてきた環境のことです。
完全な自然でもなく、完全に人工的な環境でもない、人と自然のバランスが取れた空間を指します。
このエリアでは、以下のような体験ができると考えられます。
- 昔ながらの農村風景の再現
- 里山の生態系観察
- 伝統的な暮らしの知恵の紹介
現代社会において失われつつある里山の価値を再発見し、これからの持続可能な社会を考えるヒントを得られるエリアです。
テーマ館で体験できる植物の神秘
最新映像技術で見る植物の真の姿
GREEN×EXPO 2027の中心施設である「テーマ館」では、特別な展示が行われます。
地球上の命の82%を占めるといわれる植物の真の姿を、最新の映像技術と展示技術で伝えます。
私たちは普段、植物の地上に出ている部分しか見ることができません。
しかし実際には、土の中で根を通じて広大なネットワークが形成されています。
テーマ館では、植物と土中の菌類が築くネットワークを、最新の研究成果に基づいて紹介します。
目に見えない世界を可視化することで、植物への理解が大きく深まることでしょう。
「奇跡の一本松」の根を通じて学ぶ生命力
テーマ館の展示の中でも特に注目されるのが、東日本大震災の津波に耐えた「奇跡の一本松」の根の展示です。
奇跡の一本松は、岩手県陸前高田市で約7万本の松林が津波で流された中、唯一残った松として知られています。
その生き残った理由を、根の構造から科学的に解明する展示が計画されています。
植物の強さ、生命力、そして自然の持つ回復力を、実物の展示を通じて感じることができる貴重な機会となります。
震災の記憶を風化させないという意味でも、意義深い展示といえるでしょう。
SDGsを学べる環境学習の仕組み
展示を通じて学べるSDGs目標
GREEN×EXPO 2027では、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマにした展示が多数行われます。
特に以下の3つの目標に関連する展示が中心となります。
- 目標11:住み続けられるまちづくりを
- 目標13:気候変動に具体的な対策を
- 目標15:陸の豊かさも守ろう
これらの目標は、いずれも花や緑、自然環境と密接に関わるものです。
博覧会を通じて、抽象的な概念だったSDGsを具体的な行動に結びつけるきっかけを得られます。
来場者参加型の環境学習プログラム
GREEN×EXPO 2027の環境学習の特徴は、来場者が受動的に情報を受け取るだけでなく、主体的に参加できる点です。
世界各国のパビリオンでは、それぞれの国が取り組む環境問題への対策や、独自の園芸文化が紹介されます。
来場者は単に展示を見るだけでなく、質問をしたり、体験したりすることで理解を深められます。
また、会場全体が環境に配慮した設計となっているため、歩きながら「循環型設計」や「CO₂削減設計」の実例を学ぶことができます。
自分の足で会場を巡ること自体が、環境学習の一部となるよう工夫されているのです。
GREEN×EXPO 2027を楽しむためのポイント
開催概要の確認
GREEN×EXPO 2027の基本情報を整理しておきましょう。
- 正式名称:2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)
- 開催時期:2027年3月から(詳細な会期は今後発表予定)
- 開催場所:横浜市瀬谷区・旭区にまたがる里山エリア
- メインテーマ:幸せを創る明日の風景(Scenery of the Future for Happiness)
現在、開催まで約2年の段階で準備が進行中です。
詳細な展示内容や出展企業については、今後順次発表されていくと思われます。
効率的な回り方のヒント
5つのVillageすべてを1日で回ることは可能かもしれませんが、それぞれのエリアをじっくり楽しむには時間が足りない可能性があります。
事前に以下の点を検討しておくことをお勧めします。
- 最も興味のあるVillageはどこか
- 家族の年齢構成に合ったエリアはどこか
- 複数日に分けて訪問する計画も検討
開催期間が数ヶ月に及ぶため、季節によって見られる花や緑が変わる可能性もあります。
特に桜を楽しみたい方は、開催初期の3月から4月の訪問を検討するとよいでしょう。
公式情報のチェック方法
GREEN×EXPO 2027に関する最新情報は、公式ウェブサイト(expo2027yokohama.or.jp)で確認できます。
開催まで2年あるため、以下の情報は今後変更される可能性があります。
- 出展企業や団体の詳細
- 各Villageの具体的なプログラム内容
- チケット料金や購入方法
- アクセス方法
定期的に公式サイトをチェックし、最新情報を把握しておくことをお勧めします。
まとめ:GREEN×EXPO 2027は花・緑・食・体験が融合した次世代の博覧会
GREEN×EXPO 2027の見どころについて、詳しく解説してきました。
最後に、主要なポイントを整理します。
花と緑の見どころ
- 1000万株の花と緑(国営ひたち海浜公園のネモフィラの約2倍)
- 40種類600本の桜(開催終了後も残され、毎年のお花見スポットに)
- 日本庭園や世界各国の花々が集結
5つのVillageによる多彩な体験
- Urban GX Village:脱炭素社会の最新テクノロジー
- Craft Village:自然から生まれた知恵と技術
- Farm & Food Village:農と食の未来
- Kids Village:子どもたちへの環境教育
- SATOYAMA Village:自然と人の共存
環境学習としての価値
- 「見る博覧会」から「共に考える博覧会」への進化
- SDGs目標11・13・15をテーマにした展示
- 会場全体に「循環型設計」「CO₂削減設計」を導入
テーマ館の特別展示
- 最新映像技術による植物の可視化
- 「奇跡の一本松」の根の展示
- 植物と菌類のネットワークの紹介
GREEN×EXPO 2027は、単なる花の観賞イベントではありません。
花や緑を通じて、これからの社会や暮らしについて考えるきっかけを与えてくれる博覧会です。
2027年の横浜で、花と緑の未来を体験しませんか
GREEN×EXPO 2027は、2027年3月から横浜で開催されます。
開催まではまだ時間がありますが、今からどのような展示があるのかを知っておくことで、より充実した訪問計画を立てることができます。
1000万株の花と緑、40種類の桜、5つのテーマ別Village、そして最新技術による展示。
これだけの規模の博覧会が日本で開催されるのは、貴重な機会です。
家族で環境について考える機会として、また日本の里山文化を再発見する場として、GREEN×EXPO 2027はさまざまな楽しみ方ができます。
公式サイトで最新情報をチェックしながら、2027年の訪問に向けて準備を始めてみてはいかがでしょうか。
花と緑に囲まれた会場で、「幸せを創る明日の風景」を一緒に体験できる日を楽しみにしています。